企画展

企画展

1996年11月22日(金) 〜 1996年12月23日(月)

LIFE/ART/TECHNOLOGY —生物/いのち/ART—

全室

  • 終了

1996年11月22日(金)~12月23日(月・祝)
10時~18時30分 木曜休館

一般500(400)円
高・大生300(200)円
小・中生100円(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金

現代の生命科学をふまえたアート作品に、人工生命の成果を併置して展示することで、現代における表現の問題を総体として考えようとするものです。

概要

<水>は体内の羊水、「母なる海」というように、ひとにとって最も身近な存在で、<水>を使用した表現は古くから世界的に伝統芸能や作庭等で多く見ることができます。  

現代の美術においても、<水>、あるいは液体をその表現の中にとり込んだ作品は、近年、そこに新たな意味を見出して、表現としての拡がりをみせています。それは単に新奇な素材というよりも、時代の現実感、気分に結びついた、現代のより切実な存在として浮上してきていると言うべきでしょう。  

コンピュータ上の電子空間内でつくられたものには、モニター内の底抜けの水槽のごとき場を舞台として、かたちを探査した上での多様な加塑的な姿が与えられています。そのような非物質的な感覚世界にとりまかれながら、他方では、<水>は原始的な記憶につながる象徴的な意味をもって立ち現れています。また、具体的に<水>というものの現象性をキーにした作品を見ることができます。  

<水>は捕捉しようとしても不可能で、外から眺め、あるいはその中に飛び込み体感することさえできるものです。<水>とは定まった形を持つことなく、うつろいゆくものであり、時として固体として結晶し、あるいは気化することもある変容する存在です。この定かならぬたゆたう不可思議な存在は、この時代の物質感・世界観ともつながっているとおもわれます。  

ここでは<水>を使った多様なインスタレーション、ヴィデオ等の作品を中心に、そのような現代の表現に伏在する主題ともいうべき、現代のわれわれに親しい<水>を主題として抽出することで、時代のリアリティを考えようとするものです。

関連企画

■シンポジウム
日時 1996年12月4日(水)18時~20時
会場 日精ホール(大崎ニューシティ内)
パネラー 大澤真幸(千葉大学助教授・社会学)・銅金裕司(出品作家)・中村桂子(生命誌研究館副館長)

■ワークショップ
銅金裕司との野外ツアー—植物の声を聞く—
日時 1996年12月8日(日)10時~16時

■ギャラリートーク
日時 1996年12月14日(土)14時~15時
会場 O美術館館内
講師 下原勝憲(ART人間情報通信研究所/進化システム研究室室長)

日時 1996年12月15日(日)14時
会場 O美術館館内
講師 muon(足立涼子・手島荘子)

日時 1996年11月23日(土)、12月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝)14時
会場 O美術館館内
講師 O美術館学芸員 天野一夫

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