企画展
1994年10月8日(土) 〜 1994年11月6日(日)
JUMPING TYPOGRAPHY 踊る文字・弾む活字—現代における文字世界
全室
1994年10月8日(土)~11月6日(日)
10時~18時30分 木曜休館
一般500(400)円
高・大生300(200)円
小・中生100円(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金
デジタルタイポグラフィの表現から、木版、墨書等による新たな制作の展開まで、国内外の80余点の作品により、現代における文字表現を考えようとする試みです。

概要
日々の生活の光景に文字の織り込まれていないものを探すのが困難なほどに、文字とともに我々は生活しています。
しかし、現代の我々にとっての文字とは、すでにかつての書のように、一画ごとの関係の中から立ち現れる精神的な表現というより、たとえばワープロ印字のように、すでにフロッピー上に記号として備わっているものを、一瞬にしてセレクトし活字化しているにすぎません。
そこでは、書くという肉体性の媒介なしに直接印字され、そこでは肉体と結びついた精神性は捨象されます。その時、かつての書はワープロの書体の一つにすぎません。
このような状況のなかで、いかに表現としての文字は可能なのでしょう。タイポグラフィは活字・印刷の歴史とともに存在してきましたが、特に近年のコンピュータを駆使したデジタル的処理は、むしろより表現の自由を得て、これまでにない多様な作品が生まれています。
書体に固まる以前のかつての文字の持っていた生気が、この活字という場に転生し、デジタル的にうごめくのです。
また、石川九楊らは書の本質を探究しながら、既存の書を反省し、現代のなかでの文字表現を試みています。
この展観は、デジタルタイポグラフィの表現から、木版、墨書等による新たな制作の展開まで、国内外の80余点の作品により、現代における文字表現を考えようとする試みです。
関連企画
■講演会
「文字の霊力」
日時 10月19日(水)18時~20時
会場 日精ホール(大崎ニューシティ内)
講師 杉浦康平
■シンポジウム
「現代における文字表現」
日時: 1月3日(木)14時~16時
会場 日精ホール(大崎ニューシティ内)
パネラー 浅葉克己・石川九楊・松岡正剛(司会)
■ギャラリートーク
日時 10月8日・15日・22日・11月5日 14時~15時
会場 O美術館会場内
天野一夫(O美術館学芸員)
出品作家
浅葉 克己
石川 九楊
木村 卓
グラハム・ウッド
幸村 真佐男
徐冰
竹清 仁
立花 ハジメ
ニャー・マーダウィ
ネヴィル・ブロディ
ポリゴン・ピクチュアズ
会場風景
協賛
NEC