企画展

企画展

1993年11月6日(土) 〜 1993年12月1日(水)

ELECTRONIC SURFACE-LIQUID STRUCTURE 「電子的皮膜-水のたてもの」展

全室

  • 終了

1993年11月6日(土)~12月1日(水)
10時~18時30分 木曜休館

一般500(400)円
高・大生300(200)円
小・中生100円(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金

現代美術・現代建築・CGアーティストと分類される表現者に「皮膜」をキーワードとして電子空間を意識した表現を試みてもらい現代におけるリアリティについて考えてみようとする試みです。

概要

いわゆる高度情報化社会という環境のなかで、われわれは確かな物のリアリティを感じること無く、曖昧な実体の肌触りを感じつつ日々生きています。コンピュ-タ内の生き物に確かなリアリティを感じ、逆に現実の都市などにはどこか作り物めいて見えるのもしばしばです。

このようなわれわれの時代のなかで、ものを作り上げることとは、どのような様相を見せているのでしょうか。それは、確かな存在を強く主張する、求心的で堅牢なものではなく、曖昧な、たゆたうような、かそけき存在です。しかしそれでも確かにそこにあるベールのようなつくりもの。そこでは核となる実体の厚みの表現というよりも、内側でも外側でもない中間的な皮膜的なものこそがリアリティを持ってきているのではないでしょうか。

コンピュータ・グラフィックスを使った表現も、単にリアリズムの追求を行うばかりではなく、それをこの世界への探査の針として捉え、現実の物とこの非物質的なものの有様を基にして優れた表現を見せる様々の人々がいます。

本展は通常、現代美術・現代建築・CGアーティストと分類される表現者に、そのつくりだされたものの独特な有様を、「皮膜」をキーワードとして、その非実体的な容れものとしての電子空間を意識した各自独特の様々の表現を試みてもらおうとするものです。

皮膚とは最も外的な表面に常に接しているところであり、またわれわれが自分をかんがえる時に現実的に拠り所とするものではないでしょうか。とするならば「皮膚」「皮膜」をふりかえることは、われわれ自身を、またはわれわれの世界における位置につきあらためてかんがえることになるでしょう。

この展観では、CGのみならず様々のメディアによって広く展示し、そのような現代におけるリアリティにつき考えてみようとする試みです。

出品作家

石井 勢津子
伊藤 豊雄
小畑 正好
倉俣 史朗
関口 敦仁
藤畑 正樹
横尾 忠則

協賛

菊川工業株式会社、エクスツール株式会社

助成

芸術文化振興基金

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