企画展

企画展

1992年11月3日(火) 〜 1992年11月25日(水)

ビデオ・新たな世界—そのメディアの可能性展

全室

  • 終了

1992年11月3日(火・祝)~11月25日(水) 10時~18時30分 木曜休館

一般500(400)円
高・大生300(200)円
小・中生100円(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金

あえて一般的な「ビデオ・アート」展の体裁をとることなく、多様な可能性を孕んでいたビデオをいうメディアから、その後何を選び押し進め、何を捨て去って、今日の表現があるのかを考えようとした展示です。 

展示概要

現在の日本では、ビデオをレンタル・ビデオ等によってソフトは日常的に浸透し、また家庭での極めて手軽な記録媒体として、一般にかなりの普及をみせています。

このような状況のかたわらで、いわゆる「ビデオ・アート」は様々なコンピュータ・エフェクトの処理により、ますます精巧で複雑な表現をみせています。

しかしながら、ハードが作家を上回りあたかも技術のサンプルのように、類型的なものに陥りがちです。このように、一方ではビデオ文化の浸透のかたわらで、「ビデオ・アート」はいきづまりをみせ、またメディアとしては、ハイビジョンのように高画質化を遂げながら、広くマルチ・メディアの中に吸収されています。  

本展では、あえて一般的な「ビデオ・アート」展の体裁をとることなく、むしろ多様な可能性を孕んでいたビデオをいうメディアから、その後何を選び押し進め、また何を捨て去って今日その表現があるのかを考えようとするものです。  

まず<1.回顧>では、様々な方向への実験性に富んでいた、60年代後半から70年代までの、ほとんど見る機会の無い日本の初期ビデオ作品や、当時いわゆる現代美術の作家が試みた、ビデオを用いた表現活動の一端を紹介します。そこでは現在の我々の忘れているビデオによる表現活動の拡がりを再び気付かせてくれるでしょう。  

また<2.パーソナルビデオ>では、ビデオという最も日常的な身近なメディアを利用して、素朴ながらも時に奔放なまでの表現を我々にみせつける、ビデオ・フェスティバルの入賞作や、一般の人々が会期中に制作したビデオを上映します。そこでは、アートの概念をも超えた特異なコミュニケーション媒体としてのビデオが初々しくいきづいています。  

さらに<3.新作・プロジェクト>では、いわゆる既存の「ビデオ・アーティスト」以外の、広く映像、メディア・アートにつき考えている作家たちが、観客参加型の作品やワークショップのかたちなどで新たな制作・プロジェクトを試みます。これまでの「ビデオ・アート」とは異なる自由なメディアへのアプローチを期待したいと思います。  

本展はこのように、多様なビデオへのアプローチをみせる作品の他、会期中、ワークショップ、シンポジウム等も含め、閉塞的なビデオへの刺激を通し、その表現の今後をあらためて考えようとするものです。

関連イベント

■ワークショップ
同時多発ワークショップ
日時 1992年11月3日(火・祝)13時~16時
講師 加藤到

子供のためのビデオワークショップ
日時 1992年11月8日(日)14時~16時
講師 IKIF

■パフォーマンス&トーク
日時 1992年11月15日(日)14時~16時
講師 谷川俊太郎・楠かつのり

■シンポジウム
「ビデオというメディアの可能性」
日時 1992年11月21日(土)14時~16時
講師 かわなかのぶひろ・森岡祥倫・たにあらた

協賛・後援・協力

[協賛]
ソニー株式会社
ビクター株式会社
株式会社 日立製作所
株式会社 ミック・ジャパン
[協力]
アート・デイズ
河出書房新社

チラシなど

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