企画展

企画展

1990年11月23日(金) 〜 1990年12月12日(水)

ウィリアム・レイサム展 THE EMPIRE OF FORM

全室

  • 終了

1990年11月23日(金・祝)~1990年12月12日(水)
10時~18時30分 木曜休館

一般500(400)円
高・大生300(200)円
小・中生100円(50)円 ※( )内は20名以上の団体料金

ウィリアム・レイサム(William Latham)の日本で初めての展覧会。スチール画、アニメーション等を最初期から最新作まで紹介。

概要

コンピュータ・グラフィックス(CG)の分野で特異な作品によって世界的に注目されている、ウィリアム・レイサム(William Latham)の日本で初めての展覧会。

レイサムは1961年、英国に生まれ、オックスフォード大学美術部、および王立美術大学でアニメーション・版画・彫刻等を制作。1986年頃からはパソコンによってCGを始め、後にIBM-UKの研究員となり、現在に至るまで同センターのソフトを使用しながら、各地で個展を開催し活躍しています。

他に見られない強いインパクトを与えるその作品は、彼独自の世界観に基づくもので、自然界の生物や無機物の形象、人間が生産し使用している様々の物体のかたちというものが、実は球・円錐・円筒等の基本的な三次元の幾何学形態から派生したものだと彼は考えます。

基本となる形象は、たがいに結び合うことで、そのかたちを次第に複雑化してゆき、様々なヴァリエーションを生み出します。 パラメーター値を変化させることによって、形態は多様に変容する。その時、作者個人の推測をも越えて、思わぬ形が生成してゆく……。

このようにフロッピー内の無菌質の空間に息づき始めた有機的な形態は神秘的で、ときにグロテスクに、また妖しささえ湛えています。その神秘感は、生命の、そしてかたちの生成の場特有のものに他なりません。

原形体に遡及して、そこからあらためて“かたちの樹系図”というべきものが、まさぐりたどられてゆきながら、かたちが新たに創造されてゆくとき、そのコンピュータ内の創造空間は、そのまま自然世界との照応がなされているというべきでしょう。

シュミレーションとしての美という、CG固有の特性を本来的な姿で生かすその作品は、形態がこの世に生まれ、存在することの不可思議さを、改めてその衝撃的な美とともに我々に突きつけているのです。

今回の展観は、スチール画、アニメーション等を最初期から最新作まで含め、紹介することでレイサムの世界の全貌に迫ろうとするものです。

関連企画

■シンポジウム
ウィリアム・レイサム氏とCG-ウィリアム・レイサムを囲んで-
日時 1990年11月23日(金・祝)14時~16時
会場 ニューオータニイン東京(大崎ニュ-シティ)
講師 ウィリアム・レイサム(通訳:山本玲子)
パネラー 荒俣宏(作家・評論家) 、藤幡正樹(CGアーティスト)
司会 天野一夫(O美術館学芸員)

■ワークショップ
日時 会期中、随時
会場 O美術館 展示会場

■作家によるトーク
日時 1990年12月1日(土)・8(土) 12時~13時、15時~16字
会場 O美術館 展示会場

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